トウモロコシの育成には、様々な問題が発生することがあります。
その中には、雌花が出ない、成長の停滞や葉の萎れ、果実の小ささなどが含まれます。
雌花の開花が見られない場合、その原因はいくつか考えられます。
- 栽培の時期がまだ早い可能性があります。
- 適切な肥料が不足しているか、土壌が乾燥していることで、成長が阻害されている可能性があります。
雄花が開花した後に雌花が現れるため、まだ雌花が開花しないのは、育成のタイミングが早すぎる可能性が考えられます。
そこで、この記事ではトウモロコシ栽培に関する7つの失敗事例とその解決策をブログにまとめました。
実際に問題が発生した経験談も共有しています。トウモロコシの育成にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
トウモロコシの実がつかない、雌花が出ない原因
トウモロコシの苗が傾く
トウモロコシの苗が傾いているのを見つけました。
最初は動物による被害かと思いましたが、実は実が食べられていなかったため、前日に激しい雨風が吹いていたことが原因のようです。
トウモロコシの苗が倒れた場合の対処法は次の通りです。
倒れた苗は、無理に立てようとせず、自然に戻ることがあります。倒れたトウモロコシも倒れたままでありながら、収穫まで生き延びました。
ただし、苗の根元から根が露出している場合は、スコップを使って土を優しくかけてやると良いでしょう。
根が露出していると、外部の気候にさらされ、苗が枯れる可能性があります。
トウモロコシの実が小さくてもひげが茶色になる
トウモロコシのひげが茶色に変色してしまいましたが、実はまだ小さかったです。
収穫後に中を確認すると、実は非常に小さく、数も少なかったです。
原因は以下の通りです。
- 小さい実の段階でひげが茶色に変わる → 肥料不足
- 実が少ない → 受粉不良
- 小さい実 → 肥料不足や乾燥
実が小さいのは肥料不足、実が少ないのは受粉不良が原因です。
実が小さいのにひげが茶色になる場合の対処法
小さい実が茶色になると、その後の成長が期待できないため、早めに収穫することが重要です。
また、トウモロコシの実が小さくなる原因の一つは肥料不足です。
追肥は次のタイミングで行います。
- 背丈が50㎝に達した時
- 苗の先端に雄穂が現れた時
定期的な追肥を行い、肥料不足を防ぐことが重要です。
トウモロコシの害虫被害:アワノメイガの侵入
トウモロコシの茎には黄色いぶつぶつが見られました。
これは、数ミリから数センチの幼虫である「アワノメイガ」というトウモロコシの害虫によるものです。
彼らは実や茎の内部に潜り込み、時にはトウモロコシの先端に付く「雄穂」を食べ尽くすほどです。
また、実をボロボロにすることもあるので、早急な対策が求められます。
アワノメイガによる被害への対処法は次の通りです。
- 薬剤を使用する
- 発見次第、捕獲する
- 雑草を取り除き、害虫の隠れ家をなくす
- アワノメイガが好む雄穂を除去し、残った雄穂で人工受粉を行う
- 種まきの時期を調整し、被害のリスクを軽減する
- ネットを使用して害虫の侵入を防ぐ
- 同伴植物を混植して、強健な苗を育てる
アワノメイガに対しては、専用の薬剤「デナポン」が市販されています。
「デナポン」は、アワノメイガに効果的な対策ができるので、助かります。
薬剤に抵抗がある人には、種をまく際から防虫ネットを使うこともおすすめです。
ただし、悪天候が続くとネット内で植物が蒸れたり、目が粗い場合は害虫が侵入しやすくなるというデメリットもありますので、ご注意ください。
トウモロコシ栽培の秘訣・要点
トウモロコシの栽培は挑戦が伴います。
その理由は、トウモロコシが「肥料不足」と「乾燥」に弱く、また鳥や獣による害も多いからです。
しかし、事前の対策を講じることで、リスクを軽減することが可能です。
以下に、トウモロコシ栽培の重要なポイントをまとめましたので、ぜひご活用ください。
トウモロコシ栽培の注意点・要点
- 肥料不足や水不足を防ぐ
- 追肥は2回行う:①背丈が50㎝に達した時 ②雄穂が現れた時
- 日陰での栽培は避け、十分な日光を浴びさせる
- 畑には1つの品種のみを植え、交雑を避ける
- わき芽は栄養源として残す
- 収穫前に鳥や獣による害を防ぐため、電気線や防鳥ネットを設置する
トウモロコシの収穫タイミングの手がかりはヒゲ
トウモロコシを育てる際、収穫のタイミングを正確に把握することは時に難しいものです。
株数が多い場合、綿状のフサ(通称:ひげ)が出始めた日からの日数で収穫の目安を得ることが効果的です。
このフサが茶色に変化し、実がぎっしりと詰まっているかどうかを触って確かめることができます。しかし、時には触ってもわからないこともあります。
そんな場合は、外皮を軽く剥いて実が十分に膨らんでいるかを確認しましょう。
もし実がまだ充分に育っていない場合は、外皮を元に戻しておくことが大切です。
まとめ
トウモロコシの初めての栽培では、いくつかの挫折を味わいました。
土壌の栄養が不足しており、結果としてトウモロコシは十分に成長せず、実が付きませんでした。
後から追肥を施しても、弱々しい苗にしかなりませんでした。
この記事では、私が体験した失敗について率直に紹介しました。
同じような問題に直面している方々の助けになれば幸いです。